アメリカのルイジアナ州バトン・ローグに住む１２歳のカムデン・デイビス（Camden Davis）くんは昨年から『ホープアカデミー』に昨年入学し、通っていました。



カムデンくんは、実はひどい自閉症であり、彼の母親であるミリッサ（Milissa）さんはカムデンくんに彼のペースで学べ、彼をサポートし理解してくれる環境を提供してくれることを望み、ホープアカデミーに入学させました。

この『ホープアカデミー』は、学習障害、自閉症、アスペルガー症候群、ＡＤＨＤ、ダウン症候群、認知障害など、援助を必要とする生徒の教育に特化し、ウェブサイトによると、「一体性、激励、積極的な関係、学生の成果の認知」を促進しているといいます。

しかし、学校から帰って来た後、本来は明るくいつも幸せそうなカムデンくんの苦しみのサインが増えていることにミリッサさんは気がつき、本能的に何かがうまくいっていないということがわかってきました。

しかしカムデンくんは、何が起きているのかを自身で声に出して話すことができません。

さらに、心配になったミリッサさんは、教育委員会とも話をしてみました。

しかし、そこからは何得られませんでした。

彼女は絶望の中、ある計画を思いつきました。


親のミリッサさんは彼の悲哀を引き起こしているものの原因を探るべく、ある日彼のリュックの中にボイスレコーダーを忍ばせることにしたのです。

そして、持ち帰ったボイスレコーダーの中に録音されていたものを聞いた母親は、ショックを受けることになるのです。




――――カムデンくんは、いじめられていました。

しかも、それは遊びの中でのものやクラスメイトからのものではなく、彼をサポートするはずであった専門教員に・・・。

ミリッサさんはこう語っています。

「カムデンに起きたこの出来事は、悲しくて胸が張り裂けるようです。

わたしは、カムデンの最大の擁護者であり、正義の為に最大の戦士です。

どんな子に対してもこのようなことが起きてはならない。

わたしは、学校でこのようなことが起こるのはうちの息子で最後にしてもらいたいと思い、これを表に出しました。

これは世界中で起きていて、人々は自閉症の大人や子供を受け入れることを学ぶ必要があります。

彼らは、とても明るく輝く光を持っているのです。」


このニュース動画で、その録音の一部が紹介されています。

先生と思われる大人の発言、そしてあざ笑うような笑い声が聞いてとれます。















母親のミリッサさんはカムデンくんがホープアカデミーに入学できるということがわかったとき、とても運がよかったとうれしく感じたといいます。

忘れてはいけないのが、この『ホープアカデミー』は、学習障害、自閉症、アスペルガー症候群、ＡＤＨＤ、ダウン症候群、認知障害など、特に援助を必要とする生徒を指導することを専門としているということ。


母親のミリッサさんは、彼女によって明らかになったこの事態に関心を持ち、他の両親にも警告し、注意を喚起することを望み、弁護士を雇いました。

ミリッサさんの弁護士であるシャーロット・マクゲイ氏はこう話しています。

「最悪なことの１つに、不利な条件に置かれた子供たちや、弱い者を利用していることです。

彼らには特別な保護が必要なのに、カムデンくんにはそれがなされなかった。

母親がした録音で、この子に対する扱いを聞いたときわたしは恐怖を感じました。」

カムデンくんは既に新しい学校に在籍しており、彼の新しい教師は特殊教育、応用行動分析、未成年者心理学の学位を取得していて、今彼はとてもよい環境にいるようです。



しかし、カムデンくんはまだあの経験による影響を受けています。

「彼はまだ重度の不安を抱えてベッドで泣いています。

３歳からベッドで泣くことはなくなったのに。

いじめは子供同士であっても恐ろしいものです。

でも、大人が子供をいびるのはさらにひどいことです。」


この件に関与していた２人の教師は、学校から解雇されたそうです。

しかし、この問題の決着はついたわけではないのです。